離設(施設の抜け出し)対策を強化し入居者様とご家族様の安心・安全をつくるクラウドカメラ

離設(施設の抜け出し)対策を強化し入居者様とご家族様の安心・安全をつくるクラウドカメラ


株式会社アイケア北海道 様
業種:医療、福祉
取材ご対応:岩田 博行 様(取締役 総務部部長 兼 介護事業部 企画室室長)
URL:http://icare-g.jp/

導入サービス
USEN Camera ライト

株式会社アイケア北海道は、北海道(札幌市、小樽市等)にて介護事業を展開する会社です。
2002年の創業以来「地域社会で加齢に伴い生活支援を必要とする方や、病気により治療生活を必要とされる方への介護と医療サービスの向上に貢献する」を経営理念としています。
今回は、株式会社アイケア北海道 取締役 総務部部長 兼 介護事業部 企画室室長の岩田 博行様にお話を伺いました。

導入前の課題

・介護業界全体で課題になっている『離設』(施設の抜け出し)への対応
・入居者やご家族の安心・安全な環境づくり

導入の決め手

・録画機器が不要
・複数事業所の映像を一元管理できる
・閲覧権限の設定ができ、セキュリティが守られる

導入後の効果

・正確な情報伝達ができるようになった
・ご家族の安心感につながった

入退管理を人の手だけに頼る体制に課題

USEN Camera Solutionsの防犯カメラサービスは、どのように知りましたか?

USEN Camera Solutionsさんの広告を見たことがきっかけで興味を持ち、今年(2024年)の1月、13施設に25台を一括導入させていただきました。

具体的に、どのような課題があったのでしょうか?

『離設』という言葉をご存知でしょうか。介護業界特有の言葉で
「利用者が無断で施設を抜け出してしまう」という意味です。
昨今、全国の福祉施設でこの『離設』や不審者侵入が多く発生し、問題になっています。
幸い、当社の施設ではまだそれらの事案は発生していませんが、ご家族様から心配する声を聞くことも増え、入居者様とご家族様がより安心して暮らしていただくために今以上の環境整備の必要性を肌で感じていました。
もともと、施設の出入口にはスタッフが常駐する体制をとっています。入居者が外出する際は台帳に記帳し、スタッフが確認した上で開錠・施錠することを徹底していますが、どうしても人の手だけに頼っていたため、入退館を正確に把握するという点では改善の余地がありました。
そこで安心・安全をより担保できるツールとして防犯カメラの設置を検討し、USEN Camera Solutionsさんの『USEN Camera ライト(旧サービス名称:キャンクラウド)』を導入することに決めました。

長年カメラを有効活用されてきた中で、どのような課題があったのでしょうか。

設置から年数が経ち、画質の粗さや記録保存期間にも不足を感じることが増えてきました。
具体的な例ですと、以前、患者様との間で精算時の金銭の授受においてトラブルが発生したことがありました。しかし、記録を確認しても音声や映像が不明瞭で自信を持ってお答えすることができなかったのです。医療において起こりうる様々なトラブルへの対応やスタッフの業務を把握する上でも映像の鮮明さは重要だと感じ、カメラの入れ替えを決めました。いくつか候補に挙がった内のひとつがUSEN Camera Solutionsさんのクラウドカメラでした。

導入のポイントは13施設25台の防犯カメラ映像の一元管理

『USEN Camera ライト』を導入された決め手をお聞かせください。

導入の決め手は大きく3つありました。

1. 録画機器が不要
施設ごとに録画機器などを設置する必要がないことが魅力的でした。初期費用やランニングコストについても他社製品と比較し、低く抑えられるのも良かったです。

2. 複数事業所の映像を一元管理できる
13施設の映像を一元管理でき、現場に行かなくても遠隔で施設の様子を確認できる点も大きな決め手でした。

3. 閲覧権限の設定ができ、セキュリティが守られる
カメラ映像の閲覧権限設定をしっかりできることが良いと感じました。
当社では、私を含めて3名のみ映像を確認できる設定にしているので、映像の漏洩の危険が少ない環境で活用できています。

防犯カメラを導入することに反対の声はありましたか?

反対されることもありました。
特に多かったのは「24時間監視されるのでは」という不安や、「プライバシー侵害にならないか」という懸念の声でしたので、不審者の侵入を防ぐ防犯目的での導入であること、また入居者様や職員を守るために導入すること、そして有事の際のみ映像を確認する運用であることを繰り返し伝えていきました。
強引に導入するのではなく、スタッフの声に耳を傾け、理解を得た上で導入を進めることはとても大事だったと思います。

設置した場所について教えてください。

各施設とも、事務所内と出入り口に設置しています。
事務所内に関しては、金庫が置かれている場所を確認できるように設置をしており、防犯目的での導入です。

外出時間の正確な把握がご家族の安心感につながった

導入後、どのような効果がありましたか?

一番大きな効果としてあったのは、導入前よりもご家族様の安心感が増したことだと思います。
カメラ映像を確認することで、外出時間を正確に把握しご家族様にお伝えすることができますし、万が一離設が発生した場合でも、出て行った時間をもとに捜索でき、曖昧な要素が減り早期解決しやすい環境が作れたかなと思います。

弊社の対応についてはいかがでしょうか。

13施設への一括導入ということで始めは不安もありましたが、当社の要望をしっかり理解した上でニーズに合った最適な防犯カメラや設置場所をご提案いただきました。
工事もただ作業するだけではなく、カメラの設置場所、配線の仕方、カメラの設置角度などを詳細に説明いただき、入居者様や職員の動きにも配慮しながらスムーズに進めていただけましたので、苦労する点はありませんでした。

サービスについてのご意見・ご要望などがありましたら教えてください。

今のところ不満点などなく使用していますが、万が一、何か問題が発生した際にも迅速なサポートをいただけることを期待しています。

最後に、今後の「アイケア北海道」の取り組みについてお話しいただけますか?

最近はイベント運営にも力を入れております。
誕生日会や季節の行事などのほか、小樽で寿司職人をしていた方を雇用し、毎月各事業所を回りお寿司を提供する、一風変わったイベントも開催しています。
また、地域との関わりも大切にしていることの一つです。イベントによっては施設スタッフや入居者様、ご家族様だけでなく、町内会の方々や保育園の児童にも参加いただき、にぎやかな雰囲気で楽しんでいます。
入居者の中には外出が難しい方もいらっしゃるので、そういった方にも楽しんでいただきたいという思いで職員一同取り組んでいます。

インタビューを終えて 【広報から一言】

岩田様、貴重なお話をありがとうございました。

インタビュー本文ではご紹介できませんでしたが、創業者であり取締役会長の滝野様は、生活保護受給者を介護施設入居対象とした先駆者として知られ、北海道介護事業界では知らない人がいないほど著名な方です。現在も、介護職を目指す台湾からの留学生を小樽本社に招待し、スキルアップの場を提供するなど、介護事業の活性化に精力的に取り組んでいらっしゃると伺いました。
その姿勢は、岩田様をはじめとする職員の皆様にも受け継がれ、現在のアイケア北海道様を築き上げていると感じました。

アイケア北海道様の更なる発展に貢献できるよう、弊社の防犯カメラサービスが最適なソリューションとなることを願っております。

取材日:2024年6月
※本記事に掲載されております情報はすべて取材時点のものです。